%T 東京日々新聞 二百二十号 %O Level: アイテム %O identifier: O-COL-SN-132 %O Type: 錦絵 %O Subject: 新聞錦絵 %O number of pages: 1 %O 来歴-所有者(L6-001): 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター %O 来歴-現物資料の来歴(L6-002): 1970年代後半小野秀雄邸より旧新聞研究所に移管。1980年代から2000年代にかけて情報学環本館7F展示室に保存されていたものを、2007年以降図書室/社会情報研究資料センター貴重資料保存スペースに移管。 %O 言語(L6-077): ja %O 内容記述(L6-068): 悪党夫婦殺人殺害、海中に逃げる(読み下し文_括弧なし:上野国大輪村無宿茂吉。其妻つまハ是一対の/虎夫狼妻。其が同悪の者と都合四名。越後国/渡辺村に潜伏せしを。埼玉県官員及び。捕亡吏/今成新左エ門等。尽力して遂に是を捕獲し。新潟より/帰途に赴くの船中。官員ハ柏崎県庁へ公用有て。上陸なせし隙を/窺ひ。/尚/水主/等をも/欺き遠/さけ。油/断を見すまし/一同に。手鎖を/はづし縄ひき/ちきりて。/驚く今/成新左エ門を引/倒し圧伏/て。己等が/縛られたる。縄もて竟に縊殺し。四人もろ共。海中に跳入て。あと/白浪と逃走せり。これハ是/明治壬申八月十五日の事になん然りと雖も/天網不洩。いくばくならずして。/皆ことごとく縛につきけるとぞ/点化老人誌 ) %O 作成(L6-027): 絵師:一恵斎芳幾,彫師:渡辺彫栄 %O 出版者(L6-074): 人形町具足屋 %O 成立年代-元号(L6-021): 明治 %O 成立年代-年(L6-022): 7 %O 成立年代-月(L6-023): 8 %O デジタルデータ関連-デジタル化の有無(L6-046): デジタル化済 %O 元記事原文(CUSTOM_00023): 昨日記載せし埼玉県■御届の別紙大意 ■百六十七に記載せし■賊上野国/大輪村茂吉夫婦の者埼玉県に於て百/方捜索の上当七月十日越後国渡邉村/に於て茂吉及び妻女すま捕縛相成直/に新潟へ送られ同所より武州稲子村/無宿留五郎同国熊谷出生孫七なる者/と都合四名何れも束縛足枷加ふるに/男三名へハ縄手鎖を掛八月十四日第/十二字頃新潟より官員及び捕亡吏附/屬今成新左衛門■添て出帆し翌十五日第十字頃同国柏崎へ着し官員ハ同/所県廳へ引合ありて至り船頭一名も/所用ありて上陸し戦中にハ今成新左/衛門外船頭二名残り居たりけるに茂吉新左衛門に向かひ当所■離れ今町迄/ハ喰類に乏しければ水菓子于を買求め/て一同に食させ申し度と願ひしに新左/衛門誥し船頭一名に命じて瓜を求め/に遣はせしに茂吉又何なり共魚類を/求め給申度旨を乞たり新左衛門尚之/を許し又船頭をして肴を求めに走ら/せしが其跡にてつま透を伺ひ夫茂吉/及び外二名の縄手錠を寛め外るゝ斗/りになし置今船頭等皆上陸して船中/新左衛門一人なる二付茂吉忽ち手錠/を外して新左衛門に組附ければ留五/郎孫七続いて組附忽ち其場へ厭伏せ/ついに同人を縊り殺し夫より銘々足枷/を打毀し茂吉ハ新左衛門の懐中■奪/ひ四名一同海中へ飛入り適に陸へ游/ぎ上り心々に逃去たり扨つまハ衣類/を脱ぎ腰巻一ツと成て同じく海中へ/飛入たれど水練不熟なるを以海面に/浮つ沈みつ困苦なせしを兼て懇意な/る柏崎町元目明し喜之七子分重作な/る者に助けられたり此重作ハ前に上/陸せし船頭茂吉より伝言を頼まれ此/度渡邉村にて召捕られ関東へ差立相/成るニ付今一度面会なし度旨を言入/たれバ喜之七重作をして船之動静を/見に遣はせしに海面に浮べる婦人あ/るにぞ正しく夫ならんとて引揚し也/夫よりつまハ重作に別れ兼ての知己/国原村佐太郎方へ至り船中の始末を/告け襦袢一枚銭及び食物等を迄受又/子地村重吉方へ至りて同様逃去の始/末を語り茂吉ハ來らざるや否を聞し/に隣家の老母栃久保村にて怪敷風体/の大男に逢たりと夫こそ茂吉なるべし/と右重吉を案内に頼み且單物金銭等/を貰ひ受栃久保村猶七方へ到りて聞/に今來りて直に関原村忍兵衛方へ至/りしと言り是於て翌十六日朝又同村/へ至り茂吉の否を聞に今暁來り衣食/等乞に任せて予へしが長岡に至ると/て第八字前出立せりと夫ヨリ長岡へ至/り又坂井田村小新田龍蔵方へ至しに/茂吉同家に在て互に無事を悦び暫時/同家に潜伏し夫より又坂井村長助方/へ至りて倶に厄介と成居たりし中茂/吉妻に曰再度渡邉村へ至りて寺泊よ/り船を仕立佐渡へ渡り夫ヨリ駿甲へ赴/かんと思へり夫等の都合整はバ迎ひ/の人をよこすべしと出立なしてより/四五日を經れ共便宜なし是に於て長/助夫婦に向ひ我等数日御厄介を掛る/■上に若発覚して縛に■バ難儀夫婦/に及ばん最早我も是迄也我に縄打て/廳へ訴へ圍ひし罪を贖ひ玉へと云ど/長助肯せず窮鳥懐に入らバ猟師も之/を獲ずと言り如じ此所を逃去玉へと/つま此儀に同じ衣類雨具を貰ひ善光/寺參詣の体にやつし途中四泊の後権/堂村に於て埼玉県捕亡吏尽力に依て/縛に就たりと也