%T Aesthetik . %O 請求記号:鴎A100:1665 %O 注記:書入頁 %O エドワルド・フォン・ハルトマン『美学』。 『審美論』『審美綱領』の編訳原本。鴎外は当初、理想・実際の二元的な分析を行うゴットシャル(R.v.Gottschall)の『詩学』を標準にしていたが、明治23年(1890)5月の『報知異聞に寄す』以降、一元的な美の形而上学を説くハルトマンに依拠するようになる。その後も、逍遥との「没理想論争」以下、積極的に援用された。この間の状況については、『逍遥子の諸標語』において、「われ嘗てゴツトシヤルが詩学に拠り、理想実際の二派を分ちて、時の人の批評法を論ぜしことありしが、今はひと昔になりぬ。程経て心をハルトマンが哲学に傾け、其審美の巻に至りて、得るところあるものゝ如し。」と記されている。(山) %O 関連作品: 『審美論』『審美綱領』(全集21巻) %O 関連作品: 『報知異聞に寄す』(全集22巻) %O 関連作品: 『逍遥子の諸標語』(全集23巻) %O 参考文献: 小堀桂一郎『森鴎外−文業解題』創作編,岩波書店,1982年 %O 参考文献: 神田孝夫「鴎外初期の文芸評論」(『比較文学研究』4巻1・2号,1957年6月)