%T 茶事雑抄 一名すきやの塵(チャジ ザッショウ イチメイ スキヤ ノ チリ) / 牽舟居士著. [写本] %O 請求記号:鴎YB20:76 %O 注記:全頁 %O 明の屠隆が著した『考槃余事』、金本相観の『楽山堂詩抄』、貝原益軒の『大和本草』などの諸書から、茶に関する記事を抄写したノートである。全丁が鴎外の自筆にかかる。用いられた文献は、和漢の古典籍から『西洋薬物学』のような教科書類、さらには『東京今話』、『桂林一枝』など明治期に刊行された雑誌にまで多岐にわたる。また一部には、「明治十三年五月十一日 牽舟老衲撰録」と記された「茶史」(19ウ~21ウ)など、鴎外自身の文章も含まれている。巻頭の書名には「牽舟医士著」とあり、また用いられた用紙の柱にも「牽舟居士」とあることなどから、鴎外がこの号を用いていた明治10年代前半にまとめられたものと推定できる。鴎外若年時の関心の所在や、多数の文献を閲読することで知識を広げてゆく過程が知られる、興味ぶかい資料である。(出) %O 参考文献: 山根弘子「森鴎外自筆抄本翻刻-「茶事雑抄 一名須貴屋廼塵」I-」(『近代文学注釈と批評』5号,2003年5月) %O 参考文献: 森弘子「森鴎外自筆抄本翻刻-「茶事雑抄 一名須貴屋廼塵」II-」(『近代文学注釈と批評』6号,2007年3月) %O 翻刻: 山根弘子「森鴎外自筆抄本翻刻-「茶事雑抄 一名須貴屋廼塵」I-」(『近代文学注釈と批評』5号,2003年5月) %O 翻刻: 森弘子「森鴎外自筆抄本翻刻-「茶事雑抄 一名須貴屋廼塵」II-」(『近代文学注釈と批評』6号,2007年3月)