%T 重訂西青散記 8巻(ジュウテイ セイセイ サンキ) / (清)史震林手定 ; (清)裴玠校梓. %O 請求記号:鴎E46:144 %O 注記:書入頁 %O 『西青散記』は、史震林による説話。本書は、晩年の震林が自訂した本文をもとに、後学の裴玠≪ハイカイ≫によって後年刊行された本文である。鴎外が中国の才子佳人小説を愛読し、小説に利用したことは良く知られている。本書にも薄命の佳人・双卿が登場する。鴎外は朱点を打ちながら本書を読み進めており、とりわけ悲劇的な場面には「魂死」など、感動を記している。なお、巻六の二に登場する「拊石」という人物名は、鴎外『青年』の登場人物(夏目漱石をモデルにした「夏目拊石」)と共通している。(多) %O 参考文献: 市村弘「『西青散記』の双卿と鴎外後期作品の女性像」(平川祐弘・平岡敏夫・竹盛天雄編『講座・森鴎外』3 鴎外の知的空間,新曜社,1997年) %O 参考文献: 合山究「『西青散記』の世界」(同『『紅楼夢』新論』汲古書院,1997年)