%T 東京日々新聞 九百十一号 %O Level: アイテム %O identifier: O-COL-SN-176 %O Type: 錦絵 %O Subject: 新聞錦絵 %O number of pages: 1 %O 来歴-所有者(L6-001): 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター %O 来歴-現物資料の来歴(L6-002): 1970年代後半小野秀雄邸より旧新聞研究所に移管。1980年代から2000年代にかけて情報学環本館7F展示室に保存されていたものを、2007年以降図書室/社会情報研究資料センター貴重資料保存スペースに移管。 %O 言語(L6-077): ja %O 内容記述(L6-068): 佐倉菊蔵、強盗を退ける。 (読み下し文_括弧なし:三田四国町一番地に住める佐倉菊蔵不断/から胆の座りたる男なりしが去る十四日の夜八時/すぎ強盗三人おし入り其か二人ハ三尺余の/長刀を帯/たるが襲ひ寄/りて有り合ハ/せの金銀のこらず/差出すべしと大聲/におとしけるを菊蔵/やがて立て傍らに有し/箪笥の引出しを明ると見えしが/突然白刃をぬいて賊の鼻先へ突つけ/けれバ賊ハその不意なるにやおどろき/けん周章して遁走しとぞ ) %O 作成(L6-027): 絵師:惠斎芳幾,彫師:渡辺彫栄 %O 出版者(L6-074): 人形町具足屋 %O 成立年代-元号(L6-021): 明治 %O 成立年代-年(L6-022): 8 %O 成立年代-月(L6-023): 1 %O デジタルデータ関連-デジタル化の有無(L6-046): デジタル化済 %O 元記事原文(CUSTOM_00023): 対応要検討】武州秩父郡薄村の農何某なる者睦(むつ)ましく暮したりし妻/の病死せし哀(かな)しミ歎(なげ)きて日数経るまで引き籠りてのミ/居たりしに或る雨の降る夜の事なるが■滴(のきだれ)の声に思ひ■/の■■と夜半を告る山寺の鐘もいと幽(かす)かなるに枕を拾(もた)げ/て傍(かたへ)を見れバ消(きえ)残(のこ)りたる燈火(ともしび)の蔭に亡(なき)妻(つま)の面影(おもかげ)朦朧(もうろう)と現(あらは)/れたりヤレなつかしやと云ハんとせし間(ま)に形(かた)ちハ消えて/失せけれバ扨ハ亡魂の迷ひ来りし者ならんと明(あく)る日ハ■/場所に参り墓所の掃除などして香花を手向けて飾りける/が其後も又丑ミつの頃目さめて見れバぬバ玉の黒髪をふ/り■■し白き衣(きぬ)を身に纏(まと)ひて枕元に■(つつ)み居しすゑ言葉を掛/けんとする内に烟りと消えて影だに見えず何某ハ心迷に/て何事に心残りて斯くハ姿を見するにやと哀れにも悲し/くて其次の夜も待ちつつ寐たるに同じ刻限に現れて忽ち/影を隠しけれバ此度ハ声を発して何事ゆゑに迷ひ来しと■ぬれバ幽かなる声ありて妾(わらは)が平生秘蔵せし首飾(きみかざり)や小袖/が惜しくお前のことも案じられ妄執(もう志つ)に引かれしと其後ハ声/もなけれバ何某ハいとどしく悲しミに堪へ兼ねて彼の惜/3行解読不可.........・・/者訝(いぶ)かしくや思ひけん我等(われら)も懇意の中なれバ念仏の一遍/も唱(とな)へたし今夜ハ我等を足下の内に宿(やど)し玉へとて何某の/家に往きて寐たりしに夜半(よなか)の頃に至りて果して又幽霊の/現ハれて此度ハ金が惜(ほ)しいと云ふを聞き何某ハ尚も迷ひ/の晴れざる様なりしに彼の宿(とま)りし人がムクリと剥(は)ね起き/てイデ金遣(や)らんと幽霊を引き捕へ燈火(ともしび)の元へ連れ来りて/能く能く見れバ隣家の女房が貌に白粉(おしろい)を塗(ぬ)り髪を乱し白/き単衣(ひとへをり)を上に引っ張り幽霊に打扮て騙りに来(きた)りしなれバ/此段早速戸長へ届けたりに此の女ハ幽霊の化粧(けぢやう)のまま捕/縛に就きて大宮区裁判所へ引れたり二十余年前に是と同/しき■■■上州高崎北在の■■村と云ふ所にもありしと/ぞ元来秩父ハ例の三十三所の観音を始め仏寺多くして往/古より僧徒の妄髄に迷ひ居る愚民多き僻地なれバ彼の輪/廻報応の説などに斯かるる事すくなからず不開花の風俗/なり総べて世に亡魂の事など云ひ伝ふるハ斯る類のうまく行しが多きなるべし