%T 各骨真形図 %A [各務文献] %D 1810 %O 請求記号: HR:320 %O 資料解説: 各務文献(かがみぶんけん、生没年未詳)は、大阪の整骨師。治療のかたわら、人身の研究・教育にはげみ、文化12(1815)年には、女囚の腑分もおこなった(「婦人内景図」)。 この「各骨真形図」は、もともと「整骨新書」の末尾の図像として刷られたものである。「 解體新書 」の影響が歴然とみられ、当時の骨学の水準を推し量ることのできる図像である。なお、各務文献は1810年ごろ、工人に等身大の成人男性の「木骨(もっこつ)」を製作させ、幕府に献上している(通称「各務木骨」)。木骨とは木製の人体骨格模型のことで、幕末から明治初年にかけて10体ほど製作された。人骨を直接的に考究できなかった当時、木骨は、西洋近代医学の振興に大いに寄与した。現存するものは、わずかに3体であるが、そのうち「各務木骨」は本学に伝わり、現在、本学の総合研究博物館に収蔵されている。