%T Geschichte der dramatischen Literatur und Kunst in Deutschland : von der Reformation bis auf die Gegenwart / von Robert Prölß. %O 請求記号:鴎E400:469 %O 注記:書入頁 %O ロベルト・プレルス著『ドイツ劇文学・劇芸術の歴史』全2巻。鴎外は帰国後演劇改良についての評論を次々と発表し、石橋忍月らと論争を展開するが、鴎外は本書などドイツ留学中に精読した演劇論を引用しつつ反駁した。特に、『再び劇を論じて世の評家に答ふ』(明治22(1889)年)において、忍月の「舞台戯曲」(上演される戯曲)と「文園戯曲」(読まれるだけで上演されない戯曲)の区別についての議論において「プリヨルス」の「戯曲演劇史」を援用しながら反論している。蔵書の余白には鉛筆の「順忍月」「反忍月」などの書入れがみられ、忍月の議論に合致する部分、それに反する部分をメモしたと考えられる。 また、井戸田総一郎氏は、「演劇場裏の詩人」において鴎外が示したゲーテ『俳優規則』に対する批判的な態度は本書の読解によるものではないかと指摘している。(河) %O 関連作品: 『再び劇を論じて世の評家に答ふ』(全集22巻) %O 関連作品: 「演劇場裏の詩人」(全集22巻) %O 参考文献: 小堀桂一郎『森鴎外−文業解題』創作編,岩波書店,1982年 %O 参考文献: 千葉真郎『石橋忍月研究-評伝と考証』八木書店,2006年 %O 参考文献: 井戸田総一郎「文学者と劇場-鴎外の「演劇場裏の詩人」を読む-」(『文学』8巻3号,1997年7月)