%T 大坂町中江出寺請状諸宗寺々五人組判形帳 %C 日本 %C 解題/Description:大坂町中(現在の大阪市主部)及び近郊の寺院の判形(印鑑影)を、宗派別さらに「五人組」と呼ぶ寺院グループごとに集録した台帳。元禄8年(1695)に大坂町奉行所において作成され管下の町々に頒布されて、寺院から発行される証文類の確認の必要に備えたものと思われる。冊末には、宗旨手形や家数証文の書式雛型、奉行所から町々に宛てられた触書などの関係書類が収められている。法制史資料室所蔵本は南農人町壱丁目に下付され町年寄の手許において管理使用されていたものだが、同タイトルで淡路町弐丁目に伝存したものが大阪府立図書館に所蔵されており、「おおさかeコレクション」*で閲覧できるため比較対照に好便である。*http://e-library2.gprime.jp/lib_pref_osaka/da/detail?tilcod=0000000005-00001695頒布後に寺の改称・改印があった場合にはその都度注記修正が施されて明治初年に至っており、情報を更新しながら170余年にわたり実務の用に供されていたことが窺える。注記修正に際して木版刷りの紙片を貼付した場合があり、寺院からの届出を受けた奉行所から各町に一斉配布されたのであろう。法制史資料室所蔵本と大阪府立図書館所蔵本の注記修正箇所を比較すると若干の出入や精粗の差があり、自町と関係の薄い改印情報は脱落する場合があったものかと思われる。両者比較対照することによって、近世中後期の大坂における寺院のプレゼンスの一端を、立体的に窺うことができるであろう。 %C 請求記号/Call No.:甲:2:1291 %C 資料区分/Document Categoly:古文書;Historical Documents %C 備考/Comments:南農人町壱丁目に伝存したもの %T 周防國與田保文書 %C 日本 %C 解題/Description:中世東大寺領をめぐる相論(訴訟)の関係文書を継ぎ紙に書写し、案文(控え)として成巻したもので、別に掲げる「美濃国茜部庄古文書」と併せ都合二巻が一函に収められている。法学部法制史講座の初代教授を務めた宮崎道三郎の旧蔵書で、各巻の端裏下部には「宮崎蔵書」朱印が捺されている。『御前落居記録』『御前落居奉書』などとともに、関東大震災で壊滅的な被害を蒙った法制史関係蔵書の再建のために寄贈された史料典籍群の一部である。周防国玖珂郡與田保(現在の山口県柳井市付近)は周防国衙領だが、鎌倉時代の周防国は東大寺造営料国とされたため、與田保は東大寺領として扱われた。本資料は、與田保公文職に関する建保5年(1217)から正安3年(1301)に至る17点の文書案文を書き継いだもので、鎌倉後期の相論に際して関係文書を写し整えたものと考えられる。本資料の原拠文書の所在は知られないが、かつて東大寺に伝存したものであろう。 なお、法制史資料室には、これら二巻の他にも、東大寺に由来する文書若干を蔵する。東大寺伝来文書には明治になって諸事情から寺外に流出したものが少なくなく、これらはその例に数えられる。 %C 請求記号/Call No.:甲2-1176 %C 資料区分/Document Categoly:古文書;Historical Documents %C 公開方法/Media Type:オンライン;Online %C 印記/Seal:「宮崎蔵書」 %C 備考/Coments:東大寺三面僧坊料 周防國與田保公文職争論 鎌倉將軍家裁決