農場博物館の紹介
農場博物館は、東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構(以下、生態調和農学機構という)が運営する博物館です。
生態調和農学機構は、畑地、水田、樹園地などのフィールドを有し、学生実習などの教育を行うとともに、教員や学生が研究を行う組織です。1878(明治11)年に農学校(現在の駒場キャンパス)の敷地内に農場として開場して以来、所属組織(現在の東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部の前身の各校)の変遷とともに歩み、2010年に改組して現在の名称になりました。所在地は東京都の旧・田無市、現在の西東京市です。このような経緯から、現在も「東大農場」「田無農場」として親しまれています。
農場博物館は、農場から生態調和農学機構へ至る歴史の中で使用した農機具や、所属組織の各校で教材として収集された資料を収蔵し、「農業」・「食」の原点をテーマとした展示を行っています。設立は2007(平成19)年ですが、建物は歴史的価値の高い旧・乳牛舎を使用しており、展示品とあわせて往時の雰囲気を味わうことが出来ます。
このアーカイブでは、農場博物館で所蔵する資料を紹介します。なお、農場博物館のホームページでは、史料の画像と解説をご覧いただけます。
(参考)
生態調和農学機構 ホームページ
https://www.isas.a.u-tokyo.ac.jp/
農場博物館 ホームページ
https://www.isas.a.u-tokyo.ac.jp/museum/
資料の紹介
「獨逸農事圖解」と「教草」はいずれも明治初期に刊行されました。
前者はドイツの農業技術、後者は日本各地の産業の製造過程を、図版とともに解説する資料で、テーマごとに1枚の紙(テーマによっては2枚)にカラー図版と解説が印刷されており、折りたたんで外袋に入っています。
本アーカイブでは、「獨逸農事圖解」の全巻、「教草」の全巻、およびそれぞれの外袋の画像を公開しています。
資料の詳細は農場博物館のホームページをご覧ください。
獨逸農事圖解
https://www.isas.a.u-tokyo.ac.jp/museum/collections/deutschland.html
教草
https://www.isas.a.u-tokyo.ac.jp/museum/collections/oshiegusa.html
また、恒和出版刊行「教草」(1977年)には詳しい解題があります(別冊「解題と解読」)。あわせてご参照ください。
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000362301&opkey=B159538340820997&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0