東京日々新聞 七百八十一号

種別
図書
刊行年、書写年等
1874
内容記述

Level: アイテム

identifier: O-COL-SN-153

Type: 錦絵

Subject: 新聞錦絵

number of pages: 1

来歴-所有者(L6-001): 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター

来歴-現物資料の来歴(L6-002): 1970年代後半小野秀雄邸より旧新聞研究所に移管。1980年代から2000年代にかけて情報学環本館7F展示室に保存されていたものを、2007年以降図書室/社会情報研究資料センター貴重資料保存スペースに移管。

言語(L6-077): ja

内容記述(L6-068): 旅人、自分の便を返される。(読み下し文_括弧なし:純粋の江戸生と称す傲慢の/一癖ハ。一九ヶ著述の膝栗毛に/誰々も知る。弥治喜多八が孫にや/ありけん。狐を乗せた馬喰町に住る/某の二名。八王子辺に商用ありて/到るの途中。路傍の厠に入て用を/便し一人に言ふよう「コウ美味を/喰た糞を此麦飯糞の中へ打捨て/ゆくのハ可惜ものだナア」/といふ折節/芋畑に在し/農夫が二三人手に手に/鍬鎌糞斗。引提来りて/声高に「そんねヘに惜い糞/なら持て往つせヘ我等[合字]が雪隠へ/たれて置ことハならねへ」と糞斗を/差つけ責かけられ。詞を尽して謝れ/ども頑争聴ぬ百姓質気。勢ひ強きに/敵し難くしぶしぶながら我が/糞を芋の葉におし包。路傍に/捨んと思へども。夥多の農夫に護送され。八王子の/街に至る迄。臭気を堪へて持歩行しハ。笑ふに/絶たる新聞なり/転々堂鈍々戯記 )

作成(L6-027): 絵師:一惠斎芳幾,彫師:片田彫長

出版者(L6-074): 人形町具足屋

成立年代-元号(L6-021): 明治

成立年代-年(L6-022): 7

成立年代-月(L6-023): 9

デジタルデータ関連-デジタル化の有無(L6-046): デジタル化済

元記事原文(CUSTOM_00023): ○又馬喰町の或る人商用に依りて友人と共に八王/子邊に行く途中ふと大便を催しける折から路傍に/野雪隠ありけれバ幸に入りて用を足し出がけ/に其友人に向て美味を食(くら)ッたる江戸ッ子の糞を田舍/の麥飯糞の中へ打遣(うちや)るのハ可惜(あたら)ものなりと云ひし/かバ折ふし芋畑の側に休み居たる農夫二三人是れ/を聞き付けて鍬鎌糞斗(こえのしやく)を提げ此商人の前に立塞(ふさ)が/り左程惜しき糞ならバ速に持ち歸るべし決して我/々が雪隠中に置く事を許すべからず縱令江戸子の/糞にても我々方にハ糞の用にも立(たゝ)ずイザ取り出し/持ち行き玉へと糞斗を差し付けて緊しく責めけれ/バ彼の商人ハ種々に詞を盡して過を謝すれども農/夫ハ更に聞き入れず人數も次第に集りて其勢ます/々々強きに恐れ彼の商人ハ止む事を得ず其糞斗を/かり我がせし糞を芋の葉に包みて持ち行きツゝ物/蔭に是レを捨んと思へとも彼の農夫等跡より付き/來りけれバ臭氣を忍びながら八王子の町まで持ち/行けりとぞ実に糞骨折りたる人といふべし之レを/■しめや々々汝に■たる物ハ汝に遷(かへ)る者也

コレクション名

  • Digital Cultural Heritage

    東京大学大学院情報学環附属社会情報研究資料センター/ 情報学環・学際情報学府図書室が所蔵する資料の一部を公開しております。
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