Level: アイテム

identifier: O-COL-SN-143

Type: 錦絵

Subject: 新聞錦絵

number of pages: 1

来歴-所有者（L6-001）: 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター

来歴-現物資料の来歴（L6-002）: 1970年代後半小野秀雄邸より旧新聞研究所に移管。1980年代から2000年代にかけて情報学環本館7F展示室に保存されていたものを、2007年以降図書室/社会情報研究資料センター貴重資料保存スペースに移管。

言語（L6-077）: ja

内容記述（L6-068）: 俳優坂東三根二 (みねじ)、芝居茶屋の娘と心中(読み下し文_括弧なし:本郷奥田坐の俳優坂東三根二といヘるハ当年二十三年十一ヶ月/女ハ同所芝居茶屋の娘山越かねとて十五ケ/年六ケ月なり三根二其頃は梅若の母班女/物狂ひの狂言を為したりしが児を/たつぬべき/道もせを人目の/関屋山越に互に手に手をとりが啼/吾妻にあらぬ坂東や葛西太郎の/長堤胸の奥田坐打あけて/千代に八千代に白髭の老ての/後も替らじと/契しことも仇波/の思ひもよ/らぬ夫定め/恵ミ請地の親/兄に済じとしれどなま中に/結ぶ柳の解かねて縁のはしバ/の夜の雨ぬれぬ先こそ露の間も/側はなるるが弥ましに深き隅田の川中へ/身を投じたる無分別/死を決したる覚悟/以て為さばいか/でか何ごと/も/為しえぬことのあるべきぞ/そもそも男女の伉儷は、所謂/天縁奇偶にて父兄も之を/禁ずる能すされど野合は禽獣に/劣るものと合点して/ゆめゆめ誤り給ふことなかれと/有人記 )

作成（L6-027）: 絵師:一惠斎芳幾,

出版者（L6-074）: 人形町具足屋

デジタルデータ関連-デジタル化の有無（L6-046）: デジタル化済

元記事原文（CUSTOM_00023）: ○本?六百七十七号に記せし本所表町河岸へ流れ寄たる〓[りっしんべんに青の旧字下が円]死人の住所性名を得たり男ハ本〓[郷の真ん中が喞の真ん中]奥田座出勤の俳優坂東三根二とて当年二十三年十一ヶ月女ハ同所芝居附茶屋の娘山越へねとて十五年六ヶ月なり三根二其頃は梅若の母班女物狂ひの狂言を〓[為の旧字]したりしが皃を尋ぬべき道もせを人目の關屋山越に互ひに手に手を鷄が啼吾妻にあらぬ坂東や葛西太郎の長堤胸の奥田座打あけて千代に八千代に白髭の老ての後も替らじと契りし事も仇波の思ひもよらぬ夫(つま)定め惠み〓[言べんに青の旧字下が円]地の親兄に濟(じょ)じとしれどなま中に結ぶ柳の解かねて縁の橋場の夜の雨濡れぬ先こす露の間も側離る■が彌ましに深き隅田の川中へ身を投じたる無分別死を決したる覺悟もて〓[為の旧字]さば爭(いか)でか何事も〓[為の旧字]し得ぬ事のあるべきぞそも々々男女の伉儷ハ所謂天縁奇偶にて父兄も之を壓する能バずされど野合ハ禽獣に劣れる者と合〓[點の下にれっか]してゆめ々々誤り玉[ママ]ふ事なかれ此坂東三根二と云ふ者ハ東京府貫■士族なりしが傍ら俳優を以て業とせど素より業拙かるが故に糊口を計るに足らず此度家祿を奉還して資金を賜りし二付家脱し遂に事茲に及べりと愚も又甚しと云べし