勞働問題批判(ロウドウ モンダイ ヒハン) .

ロウドウ モンダイ ヒハン

Roudou mondai hihan

種別
図書
内容記述

請求記号:鴎S30:68

注記:書入頁

「一」~「三」の3冊。自筆題僉に「労働問題批判」と題しているが、各冊の内容は次の通りである。「一」は、『改造』1巻4号(大正8年(1919)7月)の前半「労働問題批判」、「社会主義批判」両特集の切抜。「二」は、『改造』1巻9号(大正8年12月)の前半「階級闘争批判」、「河上・福田両博士論戦批評」両特集の切抜および、同誌2巻1号(大正9年(1920)1月)の前半の切抜を合綴したもの。「三」は、『改造』1巻2号(大正8年5月)所載の桑木厳翼「世界改造の哲学的基礎」および、『中央公論』34年9号(大正8年8月)所載の中澤臨川「社会改造の哲学と人格的潜力」および、『改造』1巻6号(大正8年9月)の「労働組合同盟罷工研究」特集の切抜を合綴したもの。 全体に墨筆、朱筆、ペンによる線引・傍点の書入れが多い。晩年の鴎外が当時の社会問題に関する尖端的議論を学習しようとしたさまが窺える。 なお書入れに名が見える西田天香とは滋賀県出身の宗教家である。トルストイ等に啓発され、明治38年(1905)京都に一灯園をひらき、托鉢・奉仕の生活を行う。財団法人光泉園や、すわらじ劇園を設立した人物。(梅)

関連作品: 『観潮録』(全集38巻)

コレクション名

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