風来六々部集(フウライ ロクロクブシュウ) / 風来山人著.

フウライ ロクロクブシュウ

Fuurai rokurokubushuu

種別
図書
内容記述

請求記号:鴎E24:1734

注記:書入頁

明治10年代は、戯作の覆刻出版が流行した時代であり、曲亭馬琴の壮大な長篇小説とともに、十返舎一九・式亭三馬の滑稽文学も、繰り返し出版された。本書は、後者(滑稽の戯作)の源流と理解され、諷刺と滑稽、批評性を格別に愛された、平賀源内の文集である。巻末の書入れ「癸未七月」から、鴎外が明治15年(1882)夏に本書を読んだことがわかる。書入れは前半に集中しており、朱点と「可歎」「不磨之言」といった称讃の言葉が記されている。また、巻末には源内の略伝、著書などが、山崎美成『名家略伝』に拠りつつ記されている。 鴎外は『青年』第十章で、本書中「飛んだ噂の評」(後編5ウ)を引用しているが、引用には若干の改変がある。(多)

関連作品: 『青年』(全集6巻)

参考文献: 前田愛『近代読者の成立』有精堂,1973年

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