測地原圖

当館が所蔵する「測地原圖」(そくちげんず)は、19世紀はじめに伊能忠敬(1745-1818)により行われた測量の結果を記した下図で、93枚から成ります。伊能忠敬が作成した日本地図は総称して「伊能図」とも呼ばれ、当館でも「伊能図」「測地原稿圖」ともよんで所蔵してきました。この「測地原圖」も含め、膨大な量の測量結果に基づき、1821(文政4)年に「大日本沿海輿地全図」が完成しました。
伊能図の特徴の一つに、紙を重ねて下図の上から各点を針で突き、下の紙に写し取りを行ったことから、無数の針穴が残っていることが挙げられます。本サイトで公開する画像でも、墨線に沿って針穴が並んでいることが確認できます。
参考文献
渡辺一郎「東京大学附属図書館蔵伊能忠敬測地原図について」
月刊古地図研究 第25巻 7号 1994年
※この文献の補足・再録版が『伊能忠敬研究:史料と伊能図』第32号(2003)に掲載され、一般公開されています。
渡辺一郎「東京大学総合図書館蔵伊能忠敬測地原図」
東京大学附属図書館特別展示 日本天文学の歩み ~世界天文年2009によせて~
資料解説 「20測地原稿図」
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/html/tenjikai/tenjikai2009/shiryo/kaisetsu20.html(参照 2020-06-24)
星埜由尚, 鈴木純子, 渡辺一郎著
『伊能図の概説と各図解説』(伊能図大全 第6巻)河出書房新社 2013年
星埜由尚, 石原あえか, 鈴木純子, 玉造功, 野上道男, 菱山剛秀, 前田幸子 著
「東京大学総合図書館所蔵「測地原圖」について」 地図 : 空間表現の科学 60巻2号 2022年
- 所蔵者
- 東京大学総合図書館
- 提供者
- 東京大学総合図書館
[10]自中山道歴名古屋至岡崎趣甲州街道二
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[11]自岡嵜趣甲州街道三
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[12][自葛西川村歴亀戸村小名木村至入舩町] : 三寸六分一里
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[13]岡嵜ヨリ甲州街道ニ趣五
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