資料の解説

高木貞治先生自筆ノート

大学院数理科学研究科が所蔵する高木貞治教授(1875.4.21-1960.2.28,東京帝国大学教授1904-1936)の自筆ノートをデジタル化し公開しています。

高木貞治氏は整数論、なかでも類体論の確立に大きな業績をあげた数学者で、日本最初の世界的な数学者といわれます。 また『解析概論』、『近世数学史談』などの著書でも広く知られています。

ここで公開するものは、氏の東京大学数学科での講義ノートあるいは研究ノートと思われるものです。これらのノートが数理科学研究科図書室に遺された詳しい経緯は不明ですが、本図書室の前身である理学部数学科図書室に長く勤められた羽島浅子氏が書かれた資料(『追想 高木貞治先生』190ページ)に、「大学にはご自筆のノート十七冊(先生の研究室にあったもの)位があるだけです。」と書かれており、それにあたるものと思われます。
自筆ノートの筆跡から伝わる高木貞治氏の仕事ぶりとお人柄を多くの人に感じていただければと思います。

数理科学研究科図書室