請求記号：鴎H20:523

注記：全頁

鴎外ほか複数の筆跡による原稿などを綴じた本。『渋江抽斎』、『伊沢蘭軒』、『北條霞亭』の資料となった。 2冊に分かれ、第1冊は「津軽氏(朱書)/大名の生活」と題する五百の事蹟、「津軽氏系」、「阿部氏」、「大田原氏」、「洋学発端」など、諸家についての調査記録である。大正5年(1916)の『伊沢蘭軒』連載中、鴎外に寄せられた書簡も含み、表紙裏には鴎外自筆の目録が記されている。第2冊は「佐藤一斎」、「沢村西陂」、「若山勿堂」、「安積艮斎」、「朝川善庵」、「市野迷庵」などの項目に分かれ、これら諸家についての調査記録が記されている。鴎外に寄せられた書簡や、謄写版の資料も合綴されている。(出)

関連作品: 『渋江抽斎』(全集16巻) http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/card2058.html

関連作品: 『伊沢蘭軒』(全集17巻) http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/card2084.html

関連作品: 『北条霞亭』(全集18巻)

参考文献: 小泉浩一郎「『渋江抽斎』論—出典と作品—」(『言語と文芸』47号,1966年7月)

参考文献: 坂本秀次「「鴎外文庫」目録抄(第九回)〜岡野蔵本『目録』「和漢書之部」より〜」(『鴎外』33号,1983年7月)