新聞図会 第三十六号
Level: アイテム
identifier: O-COL-SN-100
Type: 錦絵
Subject: 新聞錦絵
number of pages: 2
来歴-所有者(L6-001): 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター
来歴-現物資料の来歴(L6-002): 1970年代後半小野秀雄邸より旧新聞研究所に移管。1980年代から2000年代にかけて情報学環本館7F展示室に保存されていたものを、2007年以降図書室/社会情報研究資料センター貴重資料保存スペースに移管。
言語(L6-077): ja
内容記述(L6-068): びっくりした泥棒が着物を忘れる。(読み下し文_括弧なし:明治八年六月八日午前一時すぎ東京浅草新谷町佐藤燐造が留主に兄の終吉が泊り合ハせ/たるに更行く夜ハにあやしき物音起て見つ寝て見蚊屋ごしに乗り掛つたる泥棒ハ揉あふ内に/着物を脱ぎ赤裸にて逃げ出るを追かけ行けども終吉が病の跋はしりまけ見失ひたる/行足が空しき短夜物がたり跡にのこりし泥棒の本綿袷と三尺帯鑿/見たやうな物を捨て置こちらハ一品もとられずに能くマアこんな分挿をいたしましたと/日々新/聞千三十/六号ニ出/文花堂誌 )
作成(L6-027): 絵師:二代貞信/彫師: ホリ平三
出版者(L6-074): 八尾善
デジタルデータ関連-デジタル化の有無(L6-046): デジタル化済
元記事原文(CUSTOM_00023): 東京日日新聞第千三十六号 ○又昨日午前第一時すぎ浅草新谷町二番地の佐藤麟造方へ泥棒が忍びこみしが折ふし麟造は留守にて兄の終吉と云ふ者が泊り合せ居たるに何やらごとごとと云ふ物音に風と目を覚したるが行燈は消かかりて殊に蚊帳越ゆゑ何もハキとは見えねども用箪笥の側に何者か居る様子ゆゑ終吉ムツクと起るや否や物をも云はず蚊帳ごしに乗り掛ツて押へ付け暫らく揉合ひしが其うち泥棒は着物をぬぎ捨て赤裸に成り裏口から飛出したるを逃さじと追かけしが泥棒は一所懸命に走る終吉は元より跛のミゆゑ終に其影を見失なひたりしがこの騒動で行燈がひツくりかへり真黒やみと成りしかば先ヅ燈を点して剥取りたる品を改むるに木綿袷と三尺帯に鑿を似た様な物が一ツありと終吉の方では何一ツも取られた品はなく却て数が殖た程の事なればこんな泥棒はをりをり入ツても苦しからずと云ひし由この終吉は吟香も能知て居りますが足が跛で病身で色男ではないが金も力もない人なるに能マアこんなぶんどりを致ました
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部局情報学環・学際情報学府
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所蔵者東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター
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提供者東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター
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メディア(画像等)利用条件http://dch.iii.u-tokyo.ac.jp/s/dch/page/license_other
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メタデータ利用条件http://dch.iii.u-tokyo.ac.jp/s/dch/page/license_other
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IIIFマニフェストURIhttps://dch.iii.u-tokyo.ac.jp/iiif/13135/manifest
コレクション名
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Digital Cultural Heritage
東京大学大学院情報学環附属社会情報研究資料センター/ 情報学環・学際情報学府図書室が所蔵する資料の一部を公開しております。