Level: アイテム

identifier: O-COL-SN-242

Type: 錦絵

Subject: 新聞錦絵

number of pages: 2

来歴-所有者（L6-001）: 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター

来歴-現物資料の来歴（L6-002）: 1970年代後半小野秀雄邸より旧新聞研究所に移管。1980年代から2000年代にかけて情報学環本館7F展示室に保存されていたものを、2007年以降図書室/社会情報研究資料センター貴重資料保存スペースに移管。

言語（L6-077）: ja

内容記述（L6-068）: 第三月の六日の夜。淀の小橋の
中程（なかほど）に。男女（ふたり）の衣類（きもの）ぬぎ捨（すて）て
上（うへ）に一封（いちふ）のかき置（おき）ハ。情死（しんぢう）と見ゆ
れど姿（すがた）ハ見へず。どふしたわけと
ことのもと。尋（たづね）て聞（き）けバ西京の
上七軒（かミひちケん）の客舎（おちやや）なる
山浅内の若菜（わかな）
とて。顔艶（ミめうつく）しき
倡婦（うかれめ）と。添遂（そひとげ）る気（き）の遊男（たハれを）ハ
散財花（ちらすはな）さへ数千本（すせんぼん）。通（かよい） 北（きた）
野（の）にほど近（ちか）き。笹井町にて
鳥店（とりや）ゆえ。篭（かご）の鳥なる若菜とハ。気も食鶏（あいのこ）の悪縁か
互（たが）ひに好（すき）と鋤鍋（すきなべ）て。身をこがしたるつづまりの。思案（しあん）も
今ハ煮（に）へつまり。せんかたなくも身を水に。没（しづめ）て浮名（うきな）流（なが）す
とハ。あさはかすぎる愚（おろか）かさとの噂（うハさ）のままをここに画ス。
　身を水にさらすのミかは名（な）もさらし
何をさらしたことと言ハれん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芳瀧画

デジタルデータ関連-デジタル化の有無（L6-046）: デジタル化済