火之用心・大阪今昔三度の大火 ∽073
記述レベル: アイテム
資料ID: 073
枚数: 1
来歴-所有者: 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター
来歴-現物資料の来歴: 1970年代後半小野秀雄邸より旧新聞研究所に移管。1980年代から2000年代にかけて情報学環本館7F展示室に保存されていたものを、2007年以降
図書室/社会情報研究資料センター貴重資料保存スペースに移管。
形態・形式情報-表現形式・スタイル: 03報道・ニュース
言語: ja
内容記述: 大阪今昔(むかしよりいままで)三度の大火/心得之為/世に火ハおそろしきものとハ/しりなから足にてふみけす人/多し大に心得ちかいなり/火ハ陽にして木火土金水の/司なり火は実ニ有用の随一/にして勿体なきものなり/たゞ大切にして火ニ礼をいふ/心得にて始末をすれバかゝる/火災をまぬがるべし/よくよく人々の心を合せて/火を用ひ為ふべし火災ハ/ただ火を廉末にするもの/を天よりいましめ為ふなり/よくよく心得為ふべし/むかしより今年ニいたる迄/かゝる大火ハ三ケ度也ゆへに/今三ツを図して出すものなり/文久三癸亥年十一月二十一日夜五ツ時新町橋東詰北ニ入所より/出火いたし候所西風はげしく/して東へ一時に焼行夫より北西風ニ/なり巽へうつる又西南ニ風かわり/丑寅へやけゆく事はげしく夫より/上町へ飛火■て火勢ますますはげしく/せんば上町とも一事ニもへあがり誠に/大坂中火となるやう相見へ候まことに/老若男女のおどろき筆紙につくし/がたし終にハ大坂東のはしまて焼失仕候/見る人大坂市中のそうどふさつし為ふべし/同月二十三日昼四ツ時ニ火鎮り申候/町数 百五十二丁/家数 四千七百余/竈数 二万五千余/土蔵 三百二十余/神仏八十余 死人四十六人/ けが人数しれず/往古より大坂ニてハかゝる大火めづ/らしき事也依て後世咄しの種且ハ/火の元心得のためにもならんやと/一紙に図して諸人の見覧ニそなへ/たてまつる/天保八酉二月十九日朝五ツ時/天満より出火風はげしくして/所ゝへ飛火いたし上町御城辺まて/焼失北せんば長者町大家/処ゝ焼失夫より南え本町まで/やけ然るに火事場にて何物とも/しれず御やしき風俗ニて大坂市中/あれ廻り人ゝの昆雑いわんかたなき/次第■■ゆへ諸国在々へ逃候もの/実に蜘の子をちらすがごとく/にて日本国中ニ其節ハ此大火の/噂サはかりなり/実ニ希代の大火大そうどふ也/町数 百十二丁/家数 三千三百八十九軒/かまど 一万八千五百七十八軒/土蔵 四百十一ケ所/穴蔵 百三十ケ所/寺社 三十六ケ所/死人怪我人数しらず/享保九年辰三月二十一日之ひる/九ツ半時南堀江橋通り弐丁目/金屋妙智といふ人の宅より出火いたし/南風はげしく新町へやけ出終に北野迄/焼抜西ハあミた池迄東ハ木綿はし辺/にて火鎮り西横堀北へ焼新博労町/北がハへ火移り夫より北ハ船場のこらず/焼失又天満へ飛火川崎迄中島/堂島西天満東天満のこらず焼失/二十二日朝北東風ニなり上町へ飛火致/追ゝ北風はげしく上町一面ニ成それより/高津へ移り島内一円それより道頓ほり/芝居へ飛火いたし火先いくつニも相なり/難波新地長町不残焼失す/其節大坂四百八十余町之内四百三十町余/実ニ大坂初マツテの大火ニて親子兄弟/はなれはなれとなり五畿内ハ勿論丹波/丹後伊賀伊勢江州播磨淡州等へ/にけ誠ニ其なんぎいわんかたなし/家数 弐万八千余/かまと 九万八千七百余/土蔵 弐千八百余/死人 凡三万余人/けが人 十二万余/
概要-名称: 火之用心・大阪今昔三度の大火
成立年代-元号: 文久
関係資料-所蔵機関: 東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター
デジタルデータ関連-デジタル化の有無: デジタル化済
デジタルデータ関連-デジタルデータの収蔵場所: 東京大学大学院情報学環図書室
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部局情報学環・学際情報学府
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所蔵者東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター
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提供者東京大学大学院情報学環図書室/附属社会情報研究資料センター
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コレクション名
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Digital Cultural Heritage
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