詩經 20巻坿詩譜1巻(シキョウ) / (漢)毛公傳 ; (漢)鄭氏箋 ; (明)金蟠訂 ; (日本)井通煕[校].

シキョウ

Shikiyou

種別
図書
内容記述

請求記号:鴎B60:1121

注記:書入頁の一部(頭注のみ)

『詩経』は、中国の五経の一つ。墨による欄外への注記が確実に鴎外の手になるものである。書入れにおいて、「長孫曰」などの形で数多く引用されているのは、近世後期の儒者西嶋蘭溪の考証随筆『慎夏漫筆』であり、たとえば、「西嶋長孫曰、左僻也(後略)」という書入れは、『慎夏漫筆』巻三、2丁裏から3丁表の記述を写したものである。このほか、中井履軒の『七経雕題略』なども参照されており、近世日本の儒学者らの解釈を参考にしながら、経書に親しんでいたことがうかがえる。なお、『慎夏漫筆』は明治14年(1881)の閲読が明らかな本であり(『事物異名類編』解題参照)、本書への書入れもその頃になされたと推定できる。(合)

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