Kritische Geschichte der Aesthetik : Grundlegung für die Aesthetik als Philosophie des Schönen und der Kunst / von Max Schasler.
請求記号:鴎B800:19
注記:書入頁
マックス・シャスラー『美学批評史』。 鉛筆でうすく原田直次郎の署名(表紙裏の遊紙、2枚目)が入っており、ユングマン(J.Jungmann)の『美学』(Aesthetik)第1巻『美学の根本原理』(Der ästhetischen Grungbegriffe、鴎B800:13)と共に、元々原田の蔵書であったと推定される。留学時から読んでいたと推定され、初期の美学に関する知見は、『答忍月論幽玄書』に「我審美的思想は、徒にシヤスレル、ハルトマン等が先蹤に依傍して」とあるように、ほぼハルトマン(K.R.E.v.Hartmann)の『審美学』(Aesthetik、鴎A100:1665)とこれに依っている。実際の批評に『外山正一氏の画論を駁す』ではこれらに依拠して批判を展開している。 神田孝夫氏は、有名ではあるが大部である本書は、実際にはほとんど読まれていなかったと述べている。鴎外にしても熟読したのは第一部の「美学的立場の批判」(Kritik der allgemaeinen ästhetischen Standpunkte)だけであるというが、書入れは他の箇所にもある。また、未定稿『審美史綱』は第二部「美学批評史」(Kritische Geschichte der Aesthetik )冒頭約100頁の要約・抄出である。(山)
関連作品: 『審美史綱』(全集21巻)
関連作品: 『外山正一氏の画論を駁す』(全集22巻)
関連作品: 『答忍月論幽玄書』(全集22巻)
参考文献: 小堀桂一郎『森鴎外−文業解題』翻訳編,岩波書店,1982年
参考文献: 小堀桂一郎『若き日の森鴎外』東京大学出版会,1969年
参考文献: 神田孝夫「鴎外初期の文芸評論」(『比較文学研究』4巻1・2号,1957年6月)
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所蔵者東京大学総合図書館
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提供者東京大学総合図書館
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森鷗外の旧蔵書である「鷗外文庫」のうち、鷗外自筆の写本や鷗外本人による書き込みがある資料を中心としたデータベースです。