恵比寿天申訳之記

種別
図書
刊行年、書写年等
安政2年10月2日
刊行年月日(西暦)
1855
内容記述

内容分類: 災害

資料分類: 鯰絵

印刷分類: 多色

資料番号: II-02-021

サブコレクション: 石本コレクションII

備考: 同資料:I-02-003

解説: 鯰絵によると十月は「神無月(かんなづき)」と呼ばれ、日本の八百万の神々は、出雲大社にのぼってしまう。この間、鹿島大明神(武甕槌命(たけみかづちのみこと))が地下の地震鯰を抑える「要石(かなめいし)」は、恵比寿天が代わりに守っているという。本作は、鹿島大明神の留守を預かる恵比須天が、良い鯛を釣り上げ一杯やっているうち、隙をみた地震鯰どもが暴れだしてしまい、恵比寿天は鯰どもを捕え鹿島様に地震を起こさぬことを誓わせた、という内容である。この作品のように鹿島大明神が地震鯰を叱責する絵柄の鯰絵は、安政江戸地震で家を失った江戸庶民が、頻発する余震のなかで不安な日々を過ごした時期に消費されたと考えられる。詞書の終わりには「東西南北」を表す梵字を「地震よけのまじない」とし、東西南北に貼る・天井に貼る・懐中に入れておけば良い、と記している。【富澤達三】

コレクション名

  • 石本コレクション

    地震研究所第2代所長・石本巳四雄氏が収集した、災害に関するかわら版や錦絵などから成る資料群です。(旧サイト名「地震火災版画張交帖」)
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