Goethe's sämmtliche Werke : in fünfundvierzig Bänden / [Johann Wolfgang von Goethe].
請求記号:鴎A100:1581
注記:書入頁
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ゲーテ著作集』(レクラム版)。 鴎外は、ゲーテをドイツの文化を代表する詩人として重要視し、深い関心を持っていた。しばしばシラー(J.C.F.v.Schiller)と並べて言及されており、『今の諸家の小説論を読みて』では、「理想主義」のシラーに「現実主義に依ること多き」詩人として対置している。 『独逸日記』明治18年8月13日の条に「ギヨオテGoetheの全集は広壮にて偉大なり。」とあるが、本全集にはドイツ留学最初期の読書作品が含まれている。書入れから、ライプチヒ時代の『エグモント』(Egmond)、ベルリン時代の『親和力』(Die Wahlverwandtschaften)、『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』(Wilhelm Meisters Wanderjahre)、『わが生涯より 詩と真実』(Aus meinem Leben:Dichtung und Wahrheit)、『イタリア紀行』(Italienische Reise)などの読書時期が確定されている。 『フアウスト』の翻訳原本ではないが、『ファウスト』部分への書入れがとりわけ多く、小堀桂一郎による調査もある。また、本書の『鉄手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』(Götz von Berlichingen mit der eisernen Hand)が、『ギヨツツ』第三幕までの翻訳原本と推定される。(山)
関連作品: 『ギヨツツ』(全集11巻)
関連作品: 『フアウスト』(全集12巻)
関連作品: 『今の諸家の小説論を読みて』(全集22巻)
参考文献: 寺内ちよ「ドイツ時代の鴎外の読書調査−資料研究−」(『比較文学研究』4巻1・2号,1957年6月)
参考文献: 小堀桂一郎『若き日の森鴎外』東京大学出版会,1969年
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鷗外文庫書入本画像データベース
森鷗外の旧蔵書である「鷗外文庫」のうち、鷗外自筆の写本や鷗外本人による書き込みがある資料を中心としたデータベースです。