重學淺説(ジュウガク センセツ) / [偉烈亞力, 王韜原譯] ; 荒井公履傍點.

ジュウガク センセツ

Juugaku sensetsu

種別
図書
内容記述

請求記号:鴎T40:11

注記:書入頁

原書は咸豊8年(1858)に上海で出版された力学入門書。ロンドン伝道会の出版機関である墨海書館より刊行。入華宣教師ワイリ(Alexander Wylie,偉烈亞力)の著訳になり、王韜が執筆協力したと考えられる。もともとはワイリの編集する月刊誌『六合談叢』の一部であったが後に単行出版もされた。また、記事内容自体はWilliam and Robert Chambers eds. Chambers's information for the people(明治初期に『チャンブルス氏百科全書』として文部省が刊行している)第3版(Edinburgh:1848, 1849)の中のMechanics-Machineryの項を原本としている。詳細は参考文献参照。 日本では2種類の和刻本(官版と民間版)が出回り、本書は民間版である。奥付には江戸・京都・大阪の著名な書肆が列記されており、三都で販売され広く流通したと見られる。高等知識人よりは主に初学者向けの学習書として使われたらしい。 鴎外が入手した時期は不明だが、おそらく少年時の勉強に使われたのではないか。独語で若干の書入れがある。(梅)

参考文献: 八耳俊文「『重学浅説』の書誌学的および化学史的研究」(『青山学院女子短期大学紀要』50号,1996年12月)

コレクション名

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