Lise Fleuron : Theater Roman / von Georges Ohnet ; autorisierte Uebersetzung aus dem Französischen von J. Linden.

種別
図書
内容記述

請求記号:鴎E300:538

注記:書入頁

ジョルジュ・オーネ『リーズ・フルーロン』のドイツ語訳。 本文最終頁の書入れには「明治十九年六月」と記されており、ドイツ留学中、ミュンヘン時代の閲読であったことが分かる。また、同じ箇所には、「Dumas 有 Adrienne; Ohnet 有 Lise 読了之不泣者、与草木何択」と記されており、本作品を読み、深く感動したことが推しはかられる。本書は、読了の年(1886)に刊行されており、出版後まもなく購入したと考えられる。作者オーネはフランスの小説家・劇作家であり、『独逸日記』(全集35巻)明治18年(1885)8月13日の条には「仏蘭の名匠」として言及されている。「人生の戦い」という連作小説があり、本書もその一編である。 ところで、書入れに見える「Dumas有Adrienne」は鴎外の誤りではないかと思われる。鴎外蔵書中に、スクリーブ(A.E.Scribe)、ルグヴェ(G.J.B.E.W.Legouvé)の、18世紀初頭に活躍した夭折の女優を材料とした戯曲『アドリエンヌ・ルクヴルール』(Adrienne Lecouvreur、鴎E300:448)があり、ドイツ留学中の読書と推定されている。また、『独逸日記』明治18年10月12日、ドレスデン時代の記録に「古市Altstadtなる宮廷戯園に至る。女優ウルリヒUlrichといふ者アドリエンヌAdrienneに扮す」とある。「Adrienne」とはこれらの女主人公ではないか。(河・山)

参考文献: 寺内ちよ「ドイツ時代の鴎外の読書調査−資料研究−」(『比較文学研究』4巻1・2号,1957年6月)

参考文献: 小堀桂一郎『若き日の森鴎外』東京大学出版会,1969年

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