整理番号: 1 / 2 / 2

外題: 五音　上

内題: なし

大分類: B 注釈、伝書、学書等

細目: 世阿弥伝書関係

著編者名: 世阿弥

全丁数: 9

墨付丁数: 9

寸法: 23.8×15.5

装訂: 袋綴

数量: 1

写刊: 写本

写刊年代: 室町期

解題: 世阿弥の『五音上』を写したもの。奥書はないが筆跡から宗節の点写本と知られる。後補の渋引き表紙が施される。共紙表紙（現在の第一丁表）左上に「五音上」と墨書。料紙は緒紙。表紙・料紙ともに裏打ち補修が施される。冒頭部（第三丁表まで）のみに、句読点・濁点・注記が朱筆で施される。五音の内、祝言・幽曲・恋慕・哀傷を抄写している。序説と祝言の曲趣説明を記し、その後は曲名・作曲者名と最初の一、二句を引用する。「伏見」以下「高野」まで４７曲が列挙されるが、途中にあったはずの幽曲以下の曲趣説明が略されているために、幽曲と恋慕の堺が明らかではない。不完全な抄写本ではあるが、本書以上の伝本は現存せず、最も優良な本文を伝える資料で『日本思想体系　世阿弥・禅竹』の底本となっている。